行くかどうか迷っていたのだが、結局行くことにした。
児童精神科医であり、クリスチャンでもある先生がお話された。
お髭をはやしておられ、大学の先輩ということもあり、
なんとなく親しみを感じた。
テーマは「子どもを知る」ということ。CS(教会学校)教師としても、
学校の教師としても、子どもの心を知るというのは難しいなと思って
いる中であったので、丁度よい機会であった。
子どもの心にとって「節目」となり、影響が大きいのは10歳の頃だ
ということであった。折りしも私は小3・4年生と関わっており、
自分の役割が大切な役なのだということも知り、少し気持ちが
引き締まる感じがした。
・子どもが「出来た」ことを誉めることは〜子どもの心が成長する
ための必要なことであることも知った。子どもはそうされることで
自分が成長していることを確かめることができる。
それは2が8になったから誉めるというのではなく、2が2.2となった
としても誉めるということ。私たち大人は環境を整えてあげることは
大事であるが、「待つ」必要もある。暖かいまなざしを持って励まして
くれる大人に、子どもは応えようとする。
・子どもは揺れるものであること。
・・・しかしそれを通して心が成長していく。揺れることは普通のこと。
私達はその「揺れ」に付き合っていく必要がある。
・・・「振り子」のたとえをされていた。「大人」と思えることをした
あとには「子ども」と思えることをする。大人は振り子の支点に
ある。もし大人がぐらぐらするなら、子どもはそれを吸収しようと
して止まってしまう。そこには子どもの心の成長は見られない。
・子どもががんばれるのは・・・何年後かの自分を1つのものとして
とらえて見れるようになる時、である。
・私達大人は「答え」を先にあげすぎる・・・いろんな迷いを通して
つかんだものが「実感」を与え、成長につながる。
「迷う」ことは必要であり、「迷うな」ということはむしろ子どもの
成長を止めてしまうこと・・・
などなど、多くの示唆をいただいた。