採点考・・・

毎回感じるのだが、採点は難しい(笑)。

というのも、一つの答えが正答とは必ずしも限らないからである。

問題の尋ねかたによっては、幾通りかの答えがあるわけで、
採点する側としては、つい自分達が作った答えを「正答」と
思い込んでしまう。

でも、採点される側から見れば、たしかに一度やったことがある
にしても、改めてテストで尋ねられたりすると、別の意味に読めて
しまうことは往々にしてある。

その辺りをどこまで組むことができるかはある意味「腕の見せ所」
なのかもしれない。特に記述問題はそんなことが多いだろうか。

採点する側として一つの「正答」を決めてしまうことは、とても
「楽」なことだ。しかし、「正しさ」を求めたばかりにそれ以外は
切り捨てることになるとしたら、「採点の厳しさ」は伝わるかも
しれないが〜果たしてその後の勉強に興味が持てるであろうか。

ひょっとしたらかえって意欲をなくさせてしまっているのでは
ないだろうか、と時折危惧することがある・・・。というのも、
自分としてはそういう結果を望んでいるわけではないから。

「意味」があっていればよいのではないか。ちょっとぐらい
字や書き方が違っていようが・・・。日本人はある意味「まじめ」
なのだろうか? 

人間的には・・・ちょっとぐらい違った毛色で答えを書く子には
面白味を感じる。それが個性ではないか。しかし一方、テストは
「画一化された」答えを求める。ある意味、教育の矛盾の一つ
であろうか・・・。偉そうなことは言えないのだが。

以上、採点の度、時折思うこと。