Paul Pottsにちなんで思う。
最近、某TV番組を見てから〜興味をもっているのが
「Paul Potts」。
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彼はイギリスのSouth Wales出身で、小さい時から
シャイで、旧友からいじめを受けたりとつらいときが
あったようだが、その彼には一つの夢があった。
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それは「歌を歌うこと」だった。つらいときにふと
立ち寄った店で買ったレコード。そこから湧き出る
オペラの声に彼は魅了され、そこから力を得るように、
いつしか歌を口ずさむようになる。
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しかし人知れず歌の練習をしていたとき、級友に
からかわれ、それでまた深いショックを受け、夢をあきらめ
かけていた。
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その後会社に就職してから、彼は夢をあきらめられず
〜アマチュアの歌劇団に入り、夜はボイストレーニングに
通う。それには経済的に負担がかかるため、通勤には
自転車を使って交通費を浮かし、トレーニング代に
あてる。
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そんな中、彼にはネットを通して意気投合し、結婚に至っ
た妻があった。
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家庭を営む上で、レッスン代はさらなる負担となる。
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それでも妻は文句一つ言わず、彼が歌を歌うために
仕事を増やしたりと、献身的にバックアップする。
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そんな妻があるとき、TVを見、
「いつかハワイに行きたい」
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その言葉に負い目を感じ、彼は自分の夢をあきらめ
封印しようとする。その後彼は携帯の販売をする仕事に就く。
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あるとき、ネットで「Britain Got Talent」という番組の
CMを目にする(以下BGT)。それはイギリス中から才能をもった
人たちをオーディションし、時には辛らつな言葉で批評し、
観客を楽しませるという番組だった。その広告を目にし、
・・・思わず彼は応募してしまう。・・・妻には内緒で。
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彼は思ったのだ。
「一度でいいから、大舞台で歌ってみたい」と。
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でも、これ以上妻に負担をかけるわけにはいかない。
彼は自分の夢を封印し、仕事にあけくれる。
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ある日、帰宅するなり妻が
「あなたに話したいことがあるの。」
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「なぜ私に教えてくれなかったの?」
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机に置いたのは、応募に通ったという知らせ。
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「ぜひ歌ってちょうだい。」
「私はあなたが歌っている姿がとてもすきなのよ」
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彼は妻の応援を得て、オーディションに参加する。
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当日、よれよれのスーツ。クリティカルな審査員3人。
その前に立った彼に、「で、あなたは何をやるの?」
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「オペラ・・・です」
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会場の誰もが、この風貌の冴えない男が何を始めるのか、
と興味津々。そんな中、この男が棒立ちで歌い始める・・・
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「・・・・・」
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歌いだし。ピクリと表情を変える審査員。・・・
サビに入る。・・・思わず沸き起こる拍手、歓声。
ピーク。・・・立ち上がる観客たち。
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その歌声は、その風貌を打ち破り〜観客の心を魅了した。
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引きつけられた審査員たち。その3人がすっかり
彼の歌声に魅了されて・・・いた。
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「Absolutely,YES!」
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酷評を下すかと思われた審査員の口々から出た
賞賛の言葉。
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彼は見事、予選を通過する。
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その後の彼は、予選を勝ち進み、とうとう
No.1に輝く。最終オーディション後のコメント。
「来週の月曜日に、レコーディングをしたいのだが」
オファーを受ける。
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私はなぜこの話を聞いて、心を動かされるのだろう。
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それはきっと、彼がAmerican DreamならぬBritain Dream
を勝ち取ったということ、よりもむしろ、辛い経験を経、
なんどかあきらめそうになって、「でも」その思いが報われた
という奇跡を私達が目にするからではなかろうか。
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なんとも言葉には言いがたいの・・・だが。
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人には誰にでも、その人にしかない「タレント」が備わっている。
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私達にはたとえ自分ではできない、と思っていても。
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そんな私達にできることは、一体なんなのだろうか。
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目の前の状況がもう無理だから・・・といってあきらめ、夢を
捨てる・・・ことなのだろうか。
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もしそのタレントがその人にとって、本当に活かすべき
ものであるなら・・・、私達を造られた神様はおそらく無理やり
にでもその人をある状況に押し込め給う、のではなかろうか。
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私たちにははじめは一体何が起こっているのかはわけも
わからない。しかしながら、そのうちいつしか私たちは・・・
その中で・・・少しずつ・・・生かされている自分を発見し、見出して
いくのではないか。
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私たちの主なる神様のご計画は、私達にとってははるかに
高く、想像もつかない。
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しかしながら私達がたとえグチをこぼしながらであったと
しても・・・自らの状況を真正面から引き受け、生きていくときに、
神様は私達に〜目には見えないかもしれないが、なにかしらの〜
プレゼントを与えてくださっているのではなかろうか。
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ひとりひとりにとって、かけがえのないものを。
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たとえそのプレゼントが見た目には・・・何もなかったとしても、
そしてたとえ・・・なにも変わらなかったとしても、現実に起こって
いるであろう・・・なにかに、心の目を研ぎ澄まし目を留めるものと
・・・させられたい。
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ひとりひとりにとって居てくださるであろう、方に、思いを留めて。
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なお、以下↓参考にされたい。
http://labaq.com/archives/50811792.html