「こうのとりのゆりかご」
先日、「こうのとりのゆりかご」を支援する集い
に出席する機会があった。
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「こうのとりのゆりかご」は当初、「赤ちゃんポスト」
としてマスコミに取り上げられ、その後、賛否両論の渦の
中に置かれた。
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しかし残念なのは、設立した病院の方々の「志」が、
報道でははっきりと伝わっていなかったこと。
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その「志」とは、なるべくならば、設置されない方が
よいのだ、ということ。
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以前に、当病院の理事長さんが、ドイツにて「ゆりかご」の働き
を見学に行かれたとのことだった。しかし、そのときは
まだ「ゆりかご」を設けたいとは思われなかった。
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しかしその後、非常に痛ましい事件が発生した・・・。
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それは、やむにやまれぬ事情があったのだろうか、産まれた
ばかりの子供が命を絶たれ、庭に埋められた・・・という事件などなど。
(参考 http://www.jikei-hp.or.jp/yurikago/1-1.html)
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(抜粋)「神様から授かった命を・・・なんとかして助けることは
できなかったのか?」 理事長さんは強い自責の念にかられました。
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そこから、
(抜粋)「赤ちゃんを預けるところがあれば、母子共に救われる」
そう決断して、設立を思い立ったというものです。
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振り返るに、その当時このような「志」がマスコミ報道で
きちっと伝えられていたのだろうか、いや、伝わっていたのだろうか。
私は疑問に感じます。
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ひょっとしたら私のアンテナの感度が悪かったのかわかりませんが、
「赤ちゃんポスト」という名前だけが一人歩きをしてしまって、
そんなもんいかん!人がモノとして扱われてるじゃないか!
しかも、子捨てを助長するものじゃないか!と言われていた気が・・・。
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また、残念ながら当時の日本の首相も設置には「否定的」な
発言をしていました。
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事実は小説よりも奇なり、という言葉があります。
「報道された言葉」を「鵜呑み」にするよりも、その中から
「真実」を見分けることができたら、と願うものです。
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ちなみに、おそらくすべての報道が否定的であった訳ではなく、
その「志」をきちっと伝えてくださった報道関係の方々もきっと
おられたことでしょう。一概に報道が悪い、と言っている訳で
はないことを、悪しからずに。