前夜式

 先日、日本の福音派単立教会を取りまとめるのに
尽力され・リードして来られた先生が天に召された。

 かの先生のお話を伺ったのはそれほどはないのだが、
なかなか深遠で・・・煙に巻かれたような・・・気がした(笑)。
(これはあくまで尊敬の念なので悪しからず)

 一度お宅にお邪魔してお話を伺います、と言って
おきながら、仕事仕事で結局伺うことができなかった
のがとても残念に思う。

 またある時、台所で茶碗を洗っていたときにふと
台所にいらっしゃって、
 「まだ、お呼びは・な・い?」
と柔和に尋ねられたときは、とてもドキッとした覚えが
ある・・・(とても強烈な印象だった)。

 本日の前夜式にてお話された先生がおっしゃるには、
かの先生は二つのことを特に中心にお話をされていた
とのことだった。

(1) 人には苦難がある

(2) 人はいつも信仰が足りないもの

ということだった様に記憶している。先生自らも様々な
苦難を経験され、生き抜いて来られたこと。また、「神様に
より頼まなければ何もできない」様な中に置かれたこと。
(その様な中で先生は神様に用いられていくことになった)
そんな中で色々な悩み・相談を受けられ、こう語られたこと。
「聞くことしかできないけど、聞いたことを頭の中の引き出し
にしまって置くんだ。そうすると後で、神様が・・・働かれるん
だよ」と。

 かの先生は様々な人を惹きつける魅力も持っておられた。
その証拠に、先生と関わった人はみな先生の「ファン」に
されていく、と。(ファンという表現は使われなかったが)

 かく言う私も、ひそかに先生のファンの一人だった(笑)。
(というのは大変おこがましいことかもしれないが)

 願わくば先生の魂が創造主なる神様のもとで、永遠の安らぎ・慰め・
安息に満たされます様に。

 先生、お帰りなさい。

 先生、お疲れ様でした。

 また、天の御国にてお逢いしましょう。