ノーベル賞に敷衍して思う。

 先日、今日とノーベル賞の受賞者が発表された。

 いずれも日本人が立て続けに受賞されていた。

 不思議なものだが、このようなニュースを聞くと
すごい、と思わされると共に、元気をもらうように
感じる。

 日本人の研究も世界に認められるようになってきた
ということだろうし、今地道に研究をしている方々も
勇気づけられるだろう。

 昨日の素粒子の研究で受賞された方がインタビューで
おっしゃっていたが、大分昔の研究のことで驚いていた
ようである。

 今回の受賞は、基礎的な研究をしている研究者にとっても
朗報となるだろう。

 自分は研究路線からは退いてしまったが、もし今も続けて
いたらどうなっていたろうと、ふと振り返ることもある。

 研究は孤独だ。しかし、よい友よい師との出会いがあるなら
その孤独はきっと乗り越えていけるのかもしれない。

 そういえば以前指導教官と話していて、自分は研究者向き
じゃあないかもしれない、と思ったことがある。

 いつまでもぐるぐると考えていることはかなり得意だ。
(たぶん、結果としてそうなっている(笑)。)

「君は「白黒はっきりつける」ことや、「こだわりがあるかい?」
と尋ねられたときに、ハタ、と考えあぐねたことがある。

 そうだ、自分はむしろ「はっきりつける」ことはあまり得意では
ないかもしれない。こだわり…という点も…。

自然を「切り刻む」よりも、ありのままを受け止めるだけで即満足、
という所がある…のだ。